2005年03月23日

Dirty Lickin's

 トミー・ベルセッティ。ジャージが似合う。

 いきなりで悪いが今日はなんか頭が痛い。この辺くるといつもそうだ。

 今日なに食ったっけ?
 見覚えの無い道を歩きながら必死で思い出そうとする。
 今日はたしか…人を尋ねてきたんだよな…。

 俺はずきずきする頭を押さえながら乱暴に扉を開けて中にはいった。
 見慣れない家のなかには見覚えの無いババアがいた。
 典型的な肝っ玉かあちゃんだ。

 なんていったっけ? おばさん、いる?

 そうだ…俺が尋ねてきたのは女。
 だけどこいつじゃない。

 お腹が減ってるねトミー。

 なにあんた、俺のことしってんの? 腹へってるよ?

 矢継ぎ早に質問を浴びせかける俺を無視してババアは続けた。
 ババアが言うことにゃ俺になにかをくれるから息子の仕事を手伝ってほしいという。

 なんだろ、飯でもご馳走してくれんのかな。
 そんならいいよ。大工仕事くらいなら手伝ってやるよ。
 これ仕事道具? 長いね。

 俺は言われるままにテーブルの上に置かれていたライフルを手に取り外に出た。
 何故だか俺にはいくべきところが解っていた。
 建物の脇に備え付けられた階段を上りその場所へと辿りつく。

 どこかの屋上だ。屋上といってもかなり低い。
 ここに来る途中、階段の下に頭痛薬らしいのが落ちていたので飲んでおいた。相変わらず頭が痛んではいたが思考はクリアだ。

 屋上に上るとそう遠くないところで何人かが争っているのが見えた。
 俺は左スティックを押し込んでどっかり座り込むと、R1ボタンライフルのスコープを覗き込む。
 スコープの中ではハイチ人とどこかのギャングが殴りあっていた。
 おそらくキューバ人。

 ハイホーハイホー仕事が好きー♪
 歌いながらボタンでトリガーを絞る。

 テンパってきた俺には撃つべき奴の頭上に矢印が見えていた。
 あとからあとから沸いてくるコクゾウムシのような奴らを撃ち倒していく。

 増援ってなんだよ。カタナってサムライかお前は。
 最後のサムライをワンショットで決めたところで仕事は終わったようだった。

 …それが5分前の話である。

 あれから俺はリトルハイチの通りをカタナを手に歩いていた。

 ピルルルル。

 とつぜんポケットの携帯電話が鳴った。ケツで震えるのが気持ち悪い。
 L1ボタンで回線をつなぐ。

 術はといてあげる。もうきちゃ駄目よ、トミー。

 え? あんた誰? きちゃ駄目ってどこに? 森昭雄脳

 そう尋ねるもすでに受話部分からは回線遮断のビープ音が聞こえる。
 間違い電話か? まあいいや。

 いくらかもやの晴れてきた頭をリフレッシュするように伸びをする。

 あれ、俺なんで携帯なんか出してんだ。
 誰かに電話するつもりだったの?

 まあいいや。なんか気分もいいしどっか行くか。
posted by 群青 at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | GTA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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