2005年06月28日

2分でわかるタイガー&ドラゴン「子は鎹」の回

 腕はいいが怠け癖のある大工の男。かいがいしい妻に恵まれ一子をもうけたが元来の怠け癖のせいで女房はとうとう子供を連れて出て行ってしまった。二度目の妻は遊女で働かないうえに貧乏暮らしは嫌だと出て行ってしまった。そんな男がある日前妻との子供、亀と再会する。「大きくなったなぁ亀公」と子供の成長を喜ぶ男。男の甲斐性のなさが原因で別れた夫婦だが互いに憎かったわけではない。男は今や心を入れ替えた評判の大工。久しぶりに会った子供に小遣いを与え、うなぎが食いたいといえば明日連れてってやるからと約束しその日は別れた。その日の夜、亀が大金を持って帰ってきたのは盗みを働いたのではと、はやとちりした母親は、元は亭主が使っていたカナヅチを持ち出し「これであんたの頭を打つってことはお父さんがあんたを怒るってことだからね」と亀に迫りかかる。観念した亀は改心した父に会ったことを洗いざらい白状してしまう。それを聞いた母親は喜ぶのだが、おいそれと会いにいくわけにはいかない。次の日、亀ににきれいな服を着せて送り出すのだが、自分もいてもたってもいられなくなり、うなぎ屋の前をいったりきたりと落ち着かない。その内に元亭主と亀が出てきてしまい再会する。亀の取り持ちもあってなんだかんだの末、二人はよりを戻すことになった。「まったく子は鎹だな」という二人の言葉に、亀は「ぼくが鎹だって? どうりで昨日、頭を打つといわれたわけだ」…という噺。

 あの事件から三年。竜二(岡田准一)は日々の精進を認められ近く七代目どん兵衛を襲名することになっていた。だが竜二には心配事が。ひとつは襲名披露の演目が過去に失敗した『子別れ』であること。そしてもうひとつはメグミ(伊東美咲)のこと。そんな竜二を励ます意味も込めてどん太(安部サダヲ)に連れられコスプレパブに行くのだが、偶然そこで働いていた虎児(長瀬智也)と再会することに。虎児は刑期を終え出所していたのだが信頼を裏切る形になってしまった谷中家には顔を出しづらく、新宿流星会に出向くも立派に二代目を次いでいた銀次郎(塚本高史)に「らしくない」と追い返されてしまい行き着いた先がそこだった。
 虎児の責任をとる形で芸能協会を脱退したどん兵衛(西田敏行)は、昇格する竜二のためにも虎児を迎えに行くわけには行かなかった。だが口ではなんと言っていてもどん兵衛は虎児を待ち続けており、その証拠に今の名は二代目林屋亭子虎。同じように虎児の恩人でもあり、どん兵衛の友人、流星会の元組長も、どん兵衛に預けたものとして迎えに行けなかったのだ。業を煮やした竜二は、意地を張り続ける虎児とどん兵衛をめぐり合わせ、もう一度弟子入りすることになった虎児だった。
 襲名披露の日。高座には虎児が。かつてどん兵衛に与えられた林屋亭子虎として落語会に復帰を果たしたのだった。


 最終回にしてスペシャルのナンとサインが繋がった。予想もできないオリジナルダジャレオチで。いや予想できるわけがないって。ドラゴンソーダのブームはともかく、新しいヤクザを目指す銀次郎の成長、さゆりちゃんの逆転、どん兵衛の二代目子虎、組長の葛藤。どれもひとつの物語として見てもおもしろいものだろう。語る必要はないが深い深い物語がそこにはあったのだ。
 ドラマは終わらない。クドカンドラマの一番の楽しみはやはりそれに尽きるのではないだろうか。何よりも終わってしまったはずの最終回の続きが気になって仕方がないのだ。



タイガー&ドラゴン
DVD-BOX
三枚起請の回
クレイジーケンバンド
ソウルパンチ
V6
UTAO-UTAO
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2005年06月19日

2分でわかるたぅぁいがーえぁんどぅどぅらごぅん「品川心中」の回

 品川の遊郭で遊女をしている、名をお染という女。店でも古株で、ことあるごとに懐の広いところを見せなきゃいけないのだが、最近めっきり客が離れてとてもじゃないがそんな金なんか用立てられるわけもない。恥をかくくらいならいっそ死んでしまおう。どうせ死ぬなら心中と浮名を立たせ死に花咲かせようと、馴染み客の中から不幸にも選ばれたのは金蔵というさえない男。呼び出された金蔵は心中の話を聞かされるのだが、お染にすっかり惚れこんでいた金蔵は、二つ返事で了承することにした。だがいざその時になってみればなかなか決心がつかない。兄貴分のところに挨拶に行くので明日。カミソリは痕が残るのでいやだ。いい加減しびれを切らしたお染は金蔵を引きずって川に突き落としてしまった。いよいよ後を追おうかとお染が飛び込みかけたとき、なにやら止めようとする男が一人。男はお染の馴染み客、金を用立ててくれたというのだ。そういうことならもう死ぬ必要はなくなったと、お染は金蔵を放りだしてその場を立ち去ってしまった。不幸なのは金蔵。突き落とされるわ裏切られるわで、散々な目にあったのだがなんとか命だけは助かった。ずぶぬれのまま知り兄貴分の元に帰るのだが、兄貴文は賭博の真っ最中。その頃の賭博は見つかれば役人にしょっぴかれるってもんで、突然あらわれた金蔵を役人と勘違いした面々は右へ左へと逃げ回る。だがただ一人はどっかり座りこんで眉ひとつ動かさない。皆がさすがは元お武家さまと感心していると「そうお褒めくださるな。拙者、とうに腰が抜けて立てません」。

 ウルフ商会の力夫(橋本じゅん)から新宿流星会に吸収合併の話が持ち込まれた。だが力夫の本当の狙いは虎児(長瀬智也)で、ウルフ商会にくるならば新宿流星会は残してやると虎児に持ちかける。
 一方、谷中家には竜二(岡田准一)が戻ってきた。だがメグミ(伊東美咲)の元夫、保(菅原大吉)が尋ねてきたこともあり、いまいち歓迎されていない様子。そんな中、メグミが行方不明になってしまう。保が言うには出会い系サイトの仲間とドライブに行ったというが、メグミが行ったのは出会い系サイトではなく自殺サイトの募集だった。心配した竜二は保と共にメグミを探しにいくことに。だがその頃、自殺を考えていたサイトの利用者たちはメグミのおかげで自殺を考え直していた時だった。そこに現れたのが竜二。眠っていたメグミはなんのことか解らず逃げ出してしまい、居合わせた保に飛びつき、保はメグミを抱きかかえながら「腰が抜けてしまった」…と、林屋亭小竜こと竜二オリジナルの「品川心中」。見事に噺家への復帰を果たした竜二だった。
 その頃虎児はというと、流星会が襲われたことで銀次郎(塚本高史)と共にウルフ商会に殴りこみにいくのだが、その様子はテレビ中継されてしまい、ウルフ商会のビルは警察に取り囲まれてしまった。騒ぎを起こした責任をとるために虎児は自首することに…。


 あの思い出、本になるんすか?
 義理を果たした虎児と落語界に戻った竜二。全てが元の鞘に納まったように見えるのだが、やはり竜二の夢もなんらかのかたちで叶えてほしかったような。虎児は…次週に期待!
 何かと話題になった自殺志願サイトをうまく扱った回。今回はたまたまメグミみたいなのが来てくれたからいいものの、しかもおかげで自殺を思いとどまっただいぶ救いのある展開。現実だと死に花添えるかの如く女の子が来てくれるとか思って募集してみたら、集まったのが中年のオッサンばっかりだったら(それはそれで積もる話もあるかもしれないけど)寂しいだろうなぁ、死んでも死にきれないだろうなぁ。あの世で700人の美女が待ってるから聖戦するひとたちもあんな感じなんだろうか。
 最終回である次回は、竜二が真打に上がるために選んでいた「子別れ」を含んだ「子は鎹」。ということは…え? そういうこと?



「品川心中」収録
UTAO-UTAO
「子別れ」収録
posted by 群青 at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | タイガー&ドラゴン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月11日

2分でわかるタイガー&ドラゴン「粗忽長屋」の回でおま

 不精でそそっかしい熊と性格はまめだがやっぱりそそっかしい八。
 ある日、八が浅草寺までお参りに行くと人だかりができていた。何事かと騒ぎの中へ入ってみると、男の行き倒れが。知り合いなら一大事と行き倒れの顔を覗き込むと、何と隣に住む熊じゃないか。証拠に本人を連れて来ますと八は慌てて長屋へ帰っていく。その頃、当の熊は長屋で煙草をくゆらせていた。そこへえらい勢いで飛び込んできたのが帰ってきた八。八は浅草寺で見てきたことを熊に話し、熊は死んでしまったのだがそそっかしいせいでそれにも気づかず家へ帰ってきたと言うのだ。そういえば朝から気分がすぐれない上に、昨日は飲みすぎてどうも浅草寺の傍を通ったあたりから記憶がない。きっと自分は死んだに違いないと熊もすっかりその気になり、粗忽者二人は揃って死体を引き取りにいくことになった。そうして死体を目の前にした熊は「死んでいる俺がここにいるのはわかったんだが、ここにいる俺は誰なんだ?」と言ったというからなんとも呆れた二人の粗忽者のお噺。

 田辺ヤスオ(金村一輝)は元・新宿流星会の構成員。しかし今は新宿流星会組長(笑福亭鶴瓶)の元・舎弟、梶力夫(橋本じゅん)が組長を務めるウルフ商会にいた。だが田辺は組の金を使いこんだうえに力夫の妻(真田ゆかり)にまで手を出し、組からは賞金までかけられているお尋ね者の身だった。
 そんな田辺が虎児(長瀬智也)を頼ってやってくる。だが虎児はヤクザの世界を徐々に離れつつあり、生粋のヤクザである田辺を受け入れることができないでいた。そんな中、田辺がウルフ商会にさらわれてしまう。同じ頃、虎児は田辺が親を亡くした子供に送金していることを知るのだが、田辺の元に駆けつけたときには時すでに遅し…。だが殺されていたのは田辺ではなくウルフ商会の哲也(猪野学)だった。哲也は使い込みなどをしており、舎弟の泰次(小路勇介)にすっかり恨まれていたのだった。だがこのままでは力夫が追ってくることを危惧した虎児は、どん兵衛(西田敏行)に教わった粗忽長屋を思い出し、哲也の死体を替え玉にして一芝居打つことを思い立つ。哲也と服を入れ替えてすっかり力夫を騙しきった田辺は死体を担ぎながら「こうして田辺を担いでる俺は誰だろうね」と無事逃げ切るのだった。


 よ! 待ってましたけんちゃん!
 そう。こういうのを待ってたんだよ、うん。落語のオチもぴったり、ドラマのオチもきっちり。竜二は稽古に参加してるし、言うことなし! こう言ってはなんだが実にクドカンらしいのではないだろうか。伏線ビシビシ張って次々と華麗な花火を打ち上げていく花火職人のような芸術性がたまらない。今回の火種は来週に持ち越されるようで、これでこそ一週間楽しみで過ごせるというものだ。いよいよ竜二も高座に上がるようだしね。
 今回の噺はそそっかしい男たちが主人公ということで、視聴者を混乱させようとする台詞はうまい演出だと思った。細かい仕草なのだが泰次の性格作りがしっかりされてるのも見ていておもしろかった。
「粗忽長屋」収録
次回「品川心中」収録
posted by 群青 at 05:08| Comment(0) | TrackBack(0) | タイガー&ドラゴン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月04日

2分でわかるタイガー&ドラゴン「出来心」の回

 ある泥棒が盗みに入った家はばかに汚い長屋。何か金目のものでもと探すのだがあるのはフンドシ一丁と粗末なおじやの鍋だけときたもんだ。どうせ入ったんだからと律儀にもフンドシを盗み、おじやを食べ始めたのだが、このおじやの美味いこと美味いこと、夢中になって食べているといつの間にか家人が帰ってきてしまい泥棒は大慌てで床下に隠れた。家人の男は早々に泥棒に入られたことに気づくと、家賃を盗まれたことにしようと大家を呼ぶことに。そりゃいけないということで大家は盗まれたものは何かと帳面をつけはじめた。なんでも役所に届け出ると盗まれたものをそのままもらえるらしく、「大家さんと同じの唐草模様の布団に裏地は大家さんと同じの花色木綿。博多の帯で裏地は花色木綿…刀を一本、裏地は花色木綿…」男がこんな具合で嘘ばかり言うものだから頭にきたのは床下で聞いていた泥棒。「さっきから聞いてれば花色木綿花色木綿って、この家には何もなかった」と食って掛かるのだが、そこは泥棒、何とか逃げ延びねばと「つい出来心で」と言い訳をするも、どこから入ってきたのかと問い詰められ「裏の花色木綿からです」なんてのたまうものだから、大家どころか家人の男もすっかり呆れてしまった。

 銀次郎(塚本高史)が久々に再会した友人は今や警察官の金子(高岡蒼祐)。お互いに今の自分の立場に疑問を抱き、ひとつ大きなことをしてやろうと狙いを定めたのが、何やらよからぬものの売買で急成長しているとかで近頃勢力をのばしてきた神保組。二人はそれをネタに神保組を脅迫しようと企てる。
 金子の助けもあり、銀次郎は何とか神保組のアパートに忍び込んでそれを手にいれることに成功した。だがそれはアダルトDVDで、すっかり呆れ果てる銀次郎だが、偶然その現場を彼女のリサ(蒼井優)に目撃されてしまい「神保組を摘発するため」と誤魔化すことになった。しかし運の悪いことは続くもので、そのことが神保組の耳に入り、銀次郎はさらわれてしまった。リサからことの成り行きを聞きだした虎児(長瀬智也)は、大事な寄席を放り出して若頭日向(宅間孝行)と共に銀次郎を助けにいくことに。騒ぎはあったものの無事に銀次郎を助け出すと、出来心でやったと呆れる答え。「で、そのDVDは裏なのか表なのか」と尋ねてみると「裏は花色木綿」と…。


 尻叩きにばかうけ。
 オチがさっぱり…。「花色」からてっきり艶事を指すのかと解釈していたのだが、花色木綿という色、調べてみると青系統の色とのことで、ひょっとしたらアップにされてたDVDの記録面のことを言っていたのかもしれない。それでも意味がわからないことに変わりはないのだが。どん兵衛には悪いが、出来心オチのほうが合ってたかなと思ってしまう。
 同時進行話のほうはどん兵衛と組長のわだかまりを取り除いた上に、竜二が落語に戻る道をまた一歩進んだ感じで…だからこそ余計にオチが、オチが…ってなところで来週は帰ってきたヤスオ。何やらまた企んでいるようで波乱は必至。
 ハニカミデートがうどんな件について。
「出来心」収録
次回「粗忽長屋」収録
posted by 群青 at 05:47| Comment(0) | TrackBack(0) | タイガー&ドラゴン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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