2005年05月07日

2分でわかるタイガー&ドラゴン「権助提灯」の回

 愛人を囲う金持ちの旦那がいた。奥方も愛人もできた人で、愛人の嫉妬もなければ旦那を立てようとする奥方のおかげで家庭も円満。
 そんなある風の強い夜。奥方から「うちは大勢いるので大丈夫ですが、愛人さんのお宅は女ばかり。心配なので今晩はあちらに泊まってやってください」と言われる。そうかいそうかいと旦那は喜び勇んで飯炊きの権助をお供に連れ、提灯片手に愛人宅へ出かけて行った。ようやく辿り着いた愛人宅。だが愛人は「愛人のことまで気遣ってくれる奥様を困らせるほど世間知らずと思われたら迷惑になります」と、旦那を本宅へ送り返してしまう。そういうことではしょうがないとしぶしぶ本宅へ帰ってみれば、無言の嫉妬なのか「あちらさんが心配なので」、愛人宅に追い返されれば「奥様に悪いので」と体よく追い返され、本宅と愛人宅を行き来させられる旦那。そんなことを繰り返すうちに、気がついてみればすでに提灯の必要もないほどの見事な朝日が昇っていた。

 二つ目に昇進した虎児(長瀬智也)は、師匠である林屋亭どん兵衛こと谷中正吉(西田俊之)から大学の落語研究会OB会のために上京してきたという水越小春(森下愛子)を紹介される。遡ること30年前、当時大学生だった正吉は、組長(笑福亭鶴瓶)と共に落語研究会で道を同じくしていた。そこに教えを請いにきたのが付属高校の新入生の小春であった。正吉と組長はいつしか小春にすっかり夢中になっており、正吉はそれを口に出せないまま組長から頼まれた恋文を小春に渡すのだが、実は小春の想い人は正吉だった。
 しかし今では妻もいる身分の正吉は、虎児と屈託し小春と、やもめの組長をくっつけようとする。虎児はOB会帰りですっかり酔いつぶれていた小春を組長の家まで送り届けるのだが、過去のこともあって組長は意地を張って会おうとしない。仕方なく谷中家へ連れて行くが谷中の家には正吉の妻、小百合ちゃん(銀粉蝶)がいることもありどうしても泊めるわけにはいかない。組長も組長で意地を張り続け正吉とのこともあり泊めることはできない。行き来を続けるうちにすっかり道に迷うものの、すでにカーナビの意味をなさなくなるほど立派な朝日が東の空から上っていた。


 銀次郎には悪いがタイガー&ドラゴン&シルバーは生物じゃない上に語呂が悪い。
 正吉と組長の気持ちは感慨深い。惚れた女は惜しいが自分が身を引けば女はより幸せになれるんじゃないかと思ってしまう。友情と愛情の板ばさみ。だが小春が大学教授を追って京都まで行ったということは、組長は完全にフラレていたのではないだろうか…?
 今回は若干オチてなかったのを「じれッタイガー」で強引に落としたような気がしてしまう。それと同時に、風情は時代と共に移り変わるものなのだと改めて感じさせられた。
 ならばなら謙ちゃんはアフロが望ましかった。





「権助提灯」収録
次回「厩火事」収録
posted by 群青 at 07:11| Comment(0) | TrackBack(13) | タイガー&ドラゴン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。