2005年04月30日

2分でわかるタイガー&ドラゴン「茶の湯」の回

 金儲けに明け暮れ隠居を迎えた男が趣味を持とうと茶道を始めることにした。だが茶道どころかどうやって茶を立てるのかも知らずに知ったかぶりで茶をたてるも、そんな茶がうまいはずもなく、腹を下しながら風流とはこういうものだと勝手に解釈してしまう。男は自分だけで風流に苦しむのも癪だと、大家をしている長屋の衆を茶会(茶の湯)に招待することにした。困ったのは長屋の衆。作法もしらない茶会に誘われ恥をかいちゃいけないと見よう見真似でお茶をすするもどうやったって不味いものは不味い。唯一の救いは口直しに出された羊羹。お茶は不味いが羊羹は美味いと、男の茶会は評判になったが客は茶を飲まずに羊羹ばかり食べていく。たまっていくのは羊羹のツケばかり。元来ケチな男は自分で饅頭を作ることにするのだが、この饅頭の不味いこと不味いこと。不味いお茶に不味い饅頭。こんなもの誰が飲み食いするはずもなく、茶はすするフリだけ、饅頭は袖の下にしまって隣の畑にぽい。いつしか頭上に飛んでくる不味い饅頭を見るたびに畑の百姓が言う。「また茶の湯か」と。

 林屋亭一門に落語評論家気取りのアマチュア落語チャンピオン、ジャンプ亭ジャンプこと、淡島ゆきお(荒川良々)が弟子入りしてきた。
 だが淡島は谷中の家にも馴染もうとせず、寄席では師匠のどん兵衛(西田俊之)が演ずる予定だった噺で格の違いを見せつけようとする。どん兵衛はそんな淡島の実力を認めるも、学ぶつもりのないものに教えることはないと破門にしてしまう。不覚にも淡島のおかげで諭された虎児(長瀬智也)は、これまでのオリジナルではなく、古典落語をやってみるのだが、世間の評価はどうもよろしくない。
 同じ頃、谷中家の次男、竜二(岡田準一)は、ショッププロデューサーで名を馳せるBOSS片岡(大森南朋)から竜二がデザインしたリストバンドを入場券にしてイベントを開催し、竜二の店を宣伝しようという話を持ちかけられる。イベントの名は店の名『ドラゴンソーダ』にちなんで『ドラゴンナイト』。自分のセンスがついに認められたと張り切る竜二だが、すこしずつ見えてきた片岡のやり方がどうも納得できない。
 虎児と竜二は自分の進むべき道が今のままでいいのだろうかと互いに疑問を持つ。
 二人は悩みながら自らの方向性を模索していくのだが、片岡は竜二に断りも無く別のデザイナーの案を起用していた。メグミ(伊東美咲)に励まされたこともあり、我慢できなくなった竜二は、自分の納得できないものを店に置くことはできないと片岡に絶縁状を叩きつける。そのせいか、イベントは大成功だったがチケットとして使用され不要になったリストバンドが会場近くの寺に投げこまれ、掃除の坊主が「またドラゴンナイトか」と、悩まされるようになった。


 竜二の台詞、「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!」ではないだろうか。
 風流とはうまい言い方だ。その筋のひとにしか良さのわからないものは多々あり、誤解も受けるが、だがそれは虎児の言うように必死になって極めようとした結果なのだから、おいそれと他人が口を出せる問題ではないのだ。座右の銘である『世上の毀誉は善悪にあらず(世間でけなしたり誉めたりするのは必ずしもその事の善悪によるものではない)』に繋がるものがあり、今回は特にお気に入りの回になるだろう。しかし耳の痛い話である。
 しっかり竜二のデザインしたリストバンドを使っていたどん兵衛。子虎のおかげで少しずつだが竜二のことを理解しつつあるどん兵衛は一歩ずつ確実に歩み寄っていっている。この親子はほんとにヤバイ。
 それにしても林屋亭一門というか谷中一家はゲーム好きのようだ。







「茶の湯」収録
次回「権助提灯」収録

posted by 群青 at 04:02| Comment(11) | TrackBack(11) | タイガー&ドラゴン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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