2005年04月23日

2分でわかるタイガー&ドラゴン「饅頭怖い」の回

 皆で何が怖いかという話を始めるのだが、ただ一人の男だけは自分には怖いものはないという。だが聞き出すとそんな男にも怖いものが。それは甘い餡の入った饅頭。男は話を聞くだけでも寒気がするほどの饅頭嫌い。いけすかない男をこらしめてやろうと皆で画策し、饅頭を男の寝床に並べるのだがそれこそが本当の狙い。男は山となった饅頭を美味そうにたいらげていく。まんまと騙されたことに腹をたてた皆が本当に怖いものは何かと尋ねたところ、「今は渋いお茶が怖い」と。それが今回の噺、饅頭怖い。

 虎児(長瀬智也)の兄貴分である日向(宅間孝行)が結婚することになった。だが日向は組長(笑福亭鶴瓶)の娘(伊藤修子)とも付き合いがあったこともあり、日向を許すことの出来ない組長は復讐代わりに結婚式でひと騒動起こしてやろうと虎児に話を持ちかける。
 一方、噺家一家では正吉(西田俊之)の孫にあたる男児が生まれるわ、弟子の林屋亭どん吉(春風亭昇太)が真打に昇進することになったりでめでたいこと続き。林屋亭どん太こと竜平(安部サダヲ)は、どん吉の昇進お披露目のお祝いにと前座を勤めることになったが、抱かれたくない男ナンバー1に選ばれていたりでプレッシャーに負けて逃げ出してしまう。代役を務めるは元売れっ子演歌歌手でどん太の嫁、浅草寺鶴子(猫背椿)。
 そんな中、日向の嫁、寿子(松本まりか)がどん太を嫌っていることを知った知った組長は、結婚式の余興にどん太を呼んで台無しにしてやろうと企てる。だがそれは林屋亭子虎プロデュースの饅頭怖いで、実のところ寿子はどん太の大ファンだった。追い詰められてプレッシャーを振り切ったどん太を前にして喜びのあまり抱きつく寿子を見た組長は怒り出し、どん太のことが嫌いだったのではと寿子を問い詰めるのだが、寿子はそんなこともつゆしらず「どん太大嫌い。庭付き一戸建てとドイツ製システムキッチンとプラズマテレビが嫌い。あとね、可愛い赤ちゃんが大嫌い」とあっさり言い放ち、肝っ玉の据わった寿子を認めた組長は日向の結婚を祝福するのだった。


 これが、きらきらアフロの「うん、とぅっきりとぅる」だったのか。
 西田がいい味を出しているのはもう当たり前なのだが、メグミも言っていた通り、岡田のツッコミは実にいい。台詞回しというのだろうかあの辺りが絶妙すぎるのだ。やはり力のある役者ということなのだろうか。だが個人的なことを言わせてもらえば、末っ子長男姉三人のようなコメディの入ってない役作りも好きだったりする。
 竜平の、前座の失敗で正吉との間に溝をつくっておいて今まで嫌っていた竜二に落語を習いに行く話しの作り方は素直にうまいと感じた。クドカンの話ではないが、脚本はセラピーの押し売りみたいなことを聞いたことあるのだが、全然そんなことはなくどこにでもある家庭の風景のような、でもそれを他所で口に出すことはない、そんなのを見せてもらってるような気がする。
 
 今回、饅頭怖いを予習するに辺り事前に故桂枝雀師匠の『枝雀落語大全』の饅頭こわいを聞いていたのだが、おでん屋台の主人・半蔵が居眠りしながら粗相をしてしまうネタなど、やはり細かいところに流用されているのがわかって非常におもしろかった。きっと川にでも落ちたのだろう。






饅頭こわい
次回「茶の湯」

posted by 群青 at 01:36| Comment(7) | TrackBack(13) | タイガー&ドラゴン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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